2008年03月19日
「運命の谷」と「行き止まり」をどう見分けるか
おおざっぱに要約すると、以下のような筋書きの本です。なお、この本でいう「成功」とは、主にビジネスでの成功を指しています。
- 成功するには、(自分がここと決めたエリアで)「世界で最高」と思われるべし。
- 「世界で最高」になれそうもなければ、さっさとやめよう。
- 「世界で最高」になれそうならば、やり抜こう。
セス・ゴーディンといえばマーケティングの著作で有名ですが、この本では続けるかやめるかの選択、とりわけ「やめる」という選択について論じています。例えば、よく目にする「成功するまであきらめるな」タイプのアドバイスについて。
このアドバイスにはあまり感心できない。成功した人たちの多くが、実際には、やりかけの何かを投げ出しているからだ。彼らは「何をやめるべきか?」について鮮やかに見極めをつけ、その都度、絶妙のタイミングで投げ出してきた。
「やめる」ことには、心理的な抵抗があります。人間の性質としてそうなのか、恥ずべきことだと誰かに教えられたのか定かではありませんが。あるいは、「成功するまであきらめるな」タイプのアドバイスを多く受けているために、「やめる」イコール「失敗」という感覚をぬぐえないのか。そんな(わたしのような)人にとって「ダメなら、さっさとやめなさい!」という邦題は、なかなかにインパクトがあります。
「違う」と思ったら、やめる。
「これだ!」と思ったら、どこまでも粘り抜く。
二つのうちのどちらかを、勇気を出して実行しよう。
単に「違う」「これだ!」と思ったら……というだけでなく、自分の進むべき道を見極める具体的な方法があるのか?この本を手に取られる方の興味はそこにあると思います。
結論からいえば、Yes/Noクイズのようなものでは(もちろん)決められません。ただしヒントはいろいろ書かれています。本書の最後の方には「締めくくりの問い」として、16の問いのリストがあります。
堀内 浩二 / NextBook
『ダメなら、さっさとやめなさい! ~No.1になるための成功法則~』
著者:セス・ゴーディン/神田昌典:解説 (著), 有賀裕子 (翻訳)
出版:マガジンハウス、2007-08-30、¥ 1,260
形態:単行本、133ページ
- by arch-it
- at 06:00







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